組織の構成員の国籍や年齢、性別などが多様であることは、公平性の観点から重要である。ただ、ダイバーシティが生み出すのは公平さだけではない。ボストン コンサルティング グループの調査により、イノベーションを促し、業績に貢献することが判明した。本記事では、その調査結果の概要が示される。 ダイバーシティは、公平性をめぐる問題であるとともに、イノベーションとパフォーマンスの原動力とも言われる。我々は後者の主張を評価すべく、経営陣のダイバーシティにおける諸側面と、経営陣によるサポートといったダイバーシティの実現条件の重要性、およびイノベーションの成果の関係について、複数の国で大規模調査を実施した。 8ヵ国(米国、フランス、ドイツ、中国、ブラジル、インド、スイス、オーストリア)における多種多様な業界で、規模の異なる1700社あまりを調査対象とし、管理職の多様性を性別、年齢、出身国、キャリアパス、他の業界