私たち人類は新たな道具や技術を開発し、自分たちの生活圏を拡大させ、豊かな生活を実現してきた。そして新たなイノベーションと共に、食糧生産、衛生環境、交通など、私たちの社会・経済活動も大きく変容している。しかし、日本は人工知能(AI)開発において米国のみならず、インド・中国といった新興国にもおくれを取っている。科学技術に対するこれまでの不十分な対応の積み重ねが根本的な原因だ。 今回のBBLセミナーでは馬奈木俊介ファカルティフェローが講演。実際にAIがどのように普及しているか、また日本でAI開発のおくれを引き起こした具体的な要因は何かを考察するとともに、今後、日本はこれまでの科学技術に対する在り方をどのように問い直し、AIという革新的な技術をどのように生かしていくべきなのか、その取り組みの手段と成功する条件を解説した。 一般的に大学進学での投資はどんな株式など金融投資よりリターンが高く、そして大