キヤノン(東京)が、自社製プリンター対応の非純正インクカートリッジを販売しているエステー産業(東京)やプレジール(大阪)など6社に対し、特許権の侵害に当たるとして販売禁止などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、ほぼ全面的に請求を認めた。キヤノン側が主張を撤回した一部の商品については請求を棄却した。 阿部正幸裁判長は6社の製品が「CANON対応」「キヤノン互換」などと表示していることから「キヤノンのプリンターに使われることを認識しながら販売し、特許権の侵害に当たる」と指摘した。 判決によると、6社の製品はキヤノンのプリンター「ピクサス」シリーズなどに対応し、いずれも香港にあるエステー産業の子会社が製造。エステー産業が輸入し、ほか5社に販売するなどして流通しているという。