アーティストのバックコーラスやCMソングなどに歌声を提供する、スタジオボーカルという職業がある。 有名なところでは木戸やすひろさんや広谷順子さんなどがいるが、風雅(ふうが)なおとさんもその1人だ。 いわばプロの裏方とも言える風雅さんが、歌手としてソロデビューを果たしたのは昨年12月のこと。 LoiDから発売された「卑怯戦隊うろたんだー」がその作品だ。本人が声を担当したボーカロイドソフト「KAITO」を使用した楽曲を自らカバーするという異色のCDだった。 今月1日にはシングル「千年の独奏歌」を発売。オリコンの週間チャートで初登場35位にランクインした。今回もやはりKAITOの曲をカバーしたものだが、アートワークにはKAITOの文字はなく「風雅なおと」とだけクレジットされている。子どもの頃から「歌手」にあこがれていた風雅さんが、夢をつかんだ瞬間だった。