【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの裁判所は14日、オランダ軍が1947年にインドネシアの村で起こした虐殺事件について、オランダの非を認め、犠牲者の遺族に賠償金を支払うよう政府に命じる判決を言い渡した。 オランダ政府は虐殺の事実は認め、遺憾の意を表明しているが、賠償については時効だとして拒否していた。 欧州メディアによると、判決は「時効を理由に賠償を拒否するのは受け入れられない」と批判。原告側弁護士は、今後は賠償金額を詰める作業に入るとしている。虐殺事件は47年12月、ジャワ島西部のラワジード村で起き、オランダ軍が住民ら多数を殺害した。