パキスタン北西部ハングー地区の高校で今月6日、自爆テロから学校と同級生を守った15歳のあどけない少年が巻き添えで死亡した。 自らの命を投げ捨てて、生徒2千人の安全を守った少年の英雄的な死に同情が集まり、ソーシャルメディアで世界中から「少年に勲章かメダルを」という声が寄せられている。 この少年はアィティザーズ・ハサンくん。実はハサンくん、6日朝、遅刻したため朝礼に参加できず、同級生2人と校門の外に立たされていた。すると学校の制服を着た男が近づいてきた。 男は見たこともない顔で20歳から25歳ぐらいに見えた。同級生の1人が「制服の下に変なベストを着込んでいる。自爆テロ犯では」と叫んで逃げようとした。 少し太っていて体力に自信があるハサンくんは同級生から「レスラー」と呼ばれていた。ハサンくんは「僕が確かめてくる」と言って、校門から約100メートル離れたところで男を取り押さえた。 すると男はベスト