ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジュ氏=AP ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジュ氏は朝日新聞記者に対し、「巨大メディアが情報の発信源を握る現状では、真実が埋もれてしまう。アイスランドは小さい国だが民主的。ネット先進国でもあり、資金力がないメディアや個人にとって聖地になる潜在力がある」と語った。調査報道で告発された国や企業からの名誉棄損訴訟など、賠償請求で対抗されることを懸念するメディアや情報提供者にとって活動の拠点になり得る、と期待している。 この夏、ウィキリークスがアフガン駐留米軍の機密を暴露したことを受け、米国政府はウィキリークスの規制を求める声を強めている。だが、アイスランド政府はあくまで法整備を進める構えだ。 連立与党の一翼である左派・緑の党のオグムンドゥル・ヨーナスソン議員は7月末、地元紙に「我が国は、北大西洋条約機構(NATO)に加盟していることの是非を