【モスクワ=遠藤良介】独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は22日、ロシアの独立系石油会社「イルクーツク石油」(INK)と共同で探鉱していた東シベリアの鉱区で油田を発見したことを明らかにした。可採埋蔵量は少なくとも1億1千万バレルと推定されている。未開発鉱区の多い東シベリアで日本の探鉱が成功したのは初めて。商業生産に移行した場合、第2段階を建設中の東シベリア−太平洋パイプライン(ESPO)を通じて日本に輸出される見通しだ。 JOGMECによると、油田が見つかったのは2009年に試掘を開始したイルクーツク州北部のセベロ・モグジンスキー鉱区。中東産原油と比べて軽質で、硫黄分の少ない良質の原油が確認された。現在は鉱区南東部だけが探鉱された段階で、鉱区全体の可採埋蔵量は3億7千万バレルとみる専門家もいる。 同州では他の2鉱区についても共同で試掘が進められており、天然ガスなど