スモッグに覆われたモスクワ。クレムリン手前の橋から救世主キリスト大聖堂(左奥)がかすんで見えた=副島写す 【モスクワ=副島英樹】モスクワが「猛暑スモッグ」にかすんでいる。26日に観測史上最も暑い37.4度を記録したが、郊外に広がる泥炭層などが猛暑で発火し、煙が中心部まで漂ってきた。酷暑による息苦しさに、スモッグが追い打ちをかけている。 イタル・タス通信によると、25日から26日にかけて泥炭層34カ所(計約19ヘクタール)、森林26カ所(計40ヘクタール)で火災が発生。航空機やヘリから散水するなど消火作業が続けられている。 スモッグによる視界は2〜4キロ。空気中の不純物は基準値の5〜8倍といい、健康被害も懸念され始めた。地下鉄駅もスモッグの侵入を防ぐため換気装置をフル稼働させている。