12日、走行中に雷が落ちた小田急線の電車は、詳しい点検の結果、落雷の電流が電気系統に流れ、動力に関わる装置の一部が焼け焦げて故障していたことが分かりました。 この電車は、12日午後7時前、多摩川に架かる鉄橋を走行中に雷が落ちた10両編成の準急電車です。 雷は、屋根に取り付けられた「避雷器」という機器を通じて地上に流れたとみられ、乗員乗客にけがはありませんでしたが、先頭車両から6両目までが動かなくなり、残る車両の動力で最寄りの駅まで移動しました。 小田急電鉄では、故障した車両を相模原市にある整備工場に運んで点検していました。 その結果、故障の原因は、雷による電流の一部が電気系統に流れ、電車の動力のために電圧を変換する装置などの部品が焼け焦げたためだと分かったということです。小田急電鉄大野総合車両所の細野光司助役は「20年以上勤めていますが、こんなことは初めてです。制御装置などが壊れましたが、