群馬県藤岡市の関越自動車道ツアーバス事故で、ツアーを企画した旅行会社「ハーヴェストホールディングス」(大阪府豊中市)が、バス運行会社「陸援隊」(千葉県印西市)に運行委託するまでに、別の2社が仲介し、うち1社は陸援隊の存在さえ知らなかったことが、2社などへの取材でわかった。 2社は1万円ずつの手数料を取っていた。格安ツアーの一端が浮き彫りになった。 国土交通省関東運輸局によると、ハーヴェストホールディングスは、千葉県浦安市の東京ディズニーランドと金沢市を往復するツアーバスを企画。千葉県の旅行会社(A社)にバスの手配を17万円で依頼し、A社は同県内のバス運行会社(B社)に16万円で仕事を回した。さらにB社が陸援隊に15万円で発注した。 A社の社長は読売新聞の取材に対し、「B社に発注したが、その先のことは分からない。事故が起きるまで陸援隊という会社そのものを知らなかった。社長の顔も、事故後の報道