京都新聞ホールディングスによる元相談役への違法報酬支払い問題で、記者会見する(右から)京都新聞記者の曺澤晨さん、日比野敏陽さん、渡辺輝人弁護士=京都市中京区で2022年6月29日午後1時26分、山崎一輝撮影 京都新聞社を傘下に持つ京都新聞ホールディングス(HD)=京都市中京区=が、大株主の元相談役に長年支払った報酬など総額約19億円が違法支出に当たると第三者委員会から指摘された問題で、京都新聞の記者2人が29日、この元相談役と支出に関与したとされる役員計2人について、会社法違反(利益供与)の疑いで京都地検に告発した。京都市内で記者会見した日比野敏陽(としあき)記者(57)は「我々は新聞を愛している。誰も告発しないなら、やるしかない」と訴えた。 日比野記者は同社の滋賀本社編集部長兼論説委員で、新聞労連の委員長も務めた。告発状は、2記者が個人加盟する労働組合「関西新聞合同ユニオン」として提出し