来年5月の代替わり後、天皇誕生日は、新天皇になられる皇太子さまの誕生日(2月23日)に移る。来年は即位前のため天皇誕生日がない年となる。 上皇となられる今の陛下の誕生日は、現状では平日となる。祝日とするには祝日法の改正が必要だが、政府は「多様な論点があり、幅広い議論が必要」と慎重に検討する構えだ。年間の祝日数がすでに計16日に上っているほか、新天皇との「権威の二重化」を懸念する向きもあるためだ。 昭和天皇の誕生日(4月29日)は亡くなった1989年に「みどりの日」として祝日となり、2007年に「昭和の日」に改称された。明治天皇の誕生日(11月3日)は、戦前は「明治節」という祝日だったが、1948年に施行された祝日法によって、日本国憲法の公布を記念する「文化の日」となった。大正天皇は戦前、命日の12月25日が休日だったが、今は平日となっている。