1960年代から第一線を走り続けた写真家の篠山紀信さんが4日、都内の病院で亡くなったことが分かった。83歳だった。 樋口可南子を撮影した91年の写真集「water fruit」で、それまでに日本では禁じ手とされていたヘアヌードを解禁。同年の「Santa Fe」は、当時18歳で人気が頂点にあった宮沢りえのフルヌードが話題となり、155万部のヒットと日本を席巻。一方で歌舞伎俳優から都市、建築と撮影テーマの多様さでも群を抜いた巨匠だった。 ◇ ◇ ◇ 複数の芸術、芸能関係者の話によると、篠山さんは4日、容体が急変し、都内の病院に救急搬送され、亡くなったという。死因は明らかになっていないが、持病を抱えており、昨年末の少し前あたりから不調だったという。体調を崩すまでは、元気だったという。 篠山さんは、1940年(昭15)に都内の真言宗豊山派円照寺の住職・篠山明信さんの次男として生まれた。59
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