【AFP=時事】星間空間の生物学研究に重要な意味を持つ有機分子がこのほど発見されたと専門家らが14日、発表した。発見は、ある「長年の謎」を解く鍵となる可能性を秘めているという。 【写真特集】太陽系外惑星 ─ 想像力が描き出す未知の世界 人間と同様に、宇宙を構成する有機分子にも、キラリティー(掌性)として知られる「右利き」や「左利き」といった性質がある。地球上の分子の多くは「左利き」だが、その理由は不明となっている。 このほど発見された星間分子は、太陽系外で発見されたものとしては最も複雑で、星間空間で発見された初のキラル分子だ。 米国立電波天文台(NRAO)は声明を発表し、酸化プロピレン分子が「銀河系中央付近のちりとガスの巨大な星形成領域の中で」見つかったと述べた。 科学者らは超高感度の電波望遠鏡を用いてこれを捉えた。この発見は、米カリフォルニア(California)州サンディエゴ