「座敷わらしの宿」記念館構想、すでに募金数百万 「座敷わらしが出没する宿」として知られ、昨年10月に火災で全焼した岩手県二戸市の旅館「緑風荘」に再建を待ち望む声が広がっている。全国のファンからも励ましの声が寄せられたり、復活を支援する動きも出ている。「座敷わらし記念館」としての再建案も浮上しており、新年に新たな一歩を踏み出そうとしている。 東京から東北新幹線で約3時間の二戸市の山あいにある金田一温泉郷。その一角の緑風荘は、南北朝時代(1336〜1392年)に病死した男児亀麿(かめまろ)が家の守り神となり、姿を現すようになったと伝えられる。座敷わらしを見ると幸運に恵まれるとされ、頻繁に見えるという奥座敷「槐(えんじゅ)の間」は2011年末まで予約が埋まっていたが、昨年10月4日夜、全焼した。 ところが大火災にもかかわらず、敷地内の座敷わらしを祭る神社は無傷。まだ異臭が漂う現場で、赤い鳥居だ