講師の高橋文秋さん(左)に気楽に質問が飛ぶ=東京都新宿区 ブログを上手に書きたい、就職活動に生かしたい、いつか作家としてデビューしたい――。そんな目標を持つ人たちに、ダイニングバーで文章を教えるスクールがある。照明を落とし、ジャズが流れる中で、読む人の心をつかむ術を学んでいる。 今月11日午後6時、新宿区四谷三丁目交差点の近くにある「Fumi’s Bar」で、授業が始まった。この日の生徒は、20〜50歳代までの男女11人。カウンター席や四つあるテーブル席に座る。 講師は、広告会社でメディアプランナーとして活動し、その後、フリーライターになった高橋文秋さん(49)。生徒たちは、書き出しは簡潔にすること、質にこだわりすぎずに書くことなど、高橋さんのアドバイスを熱心にメモしていた。 授業は約1時間。バーのオーナーでもある高橋さんは、途中でビールをぐいっと飲んだ。「日々の暮らしの中で学んだ