「あんなひどい反則タックルをしたチームや選手に対して何の処分も下さないのか」――。 日本協会に、こんな苦情の電話が殺到しているという。 「日本協会」といっても、日本アメリカンフットボール協会ではなく、日本ラグビーフットボール協会のこと。選手同士がぶつかり合い、楕円のボールを使うなど、共通項が少なくないことから、ラグビーとアメフトを混同した者によるラグビー協会へのクレームが絶えないというのだ。 ラグビー側にとってはとばっちりだが、中でも対応に追われているのは関東の大学ラグビーを管轄する関東ラグビーフットボール協会だ。同様の組織に関東学生アメリカンフットボール連盟があるため、関係者によれば、多い時で苦情の電話が数十件。その都度、同じ関東でも別の競技団体であることを説明しているという。 来年9月には自国開催のラグビーW杯が控える。9月20日の開幕まで500日を切った。前回大会(15年)では強豪の