ヨルダン南部アカバの港で27日、輸送船に積み込まれる途中の有毒ガス入りタンクがクレーンから落下、ガス漏れが発生して12人が死亡、260人以上が負傷した。国営メディアが伝えた。 国営ペトラ通信は、タンクはアフリカ東部ジブチに輸出予定で、約20トンの液化塩素ガスが入っていた可能性があると指摘。吸い込めば窒息などの体調不良を引き起こすと伝えた。 地元メディアが公開した映像によると、クレーンにつるされたタンクが船に積まれる際に突然落下した。現場に黄色いガスが周囲に広がり、作業員らが走って逃げた。 病院で手当てを受けている100人以上が中等症から重症という。ヨルダン人のほか、中国人やベトナム人らが亡くなった。 アカバは紅海につながるヨルダン唯一の港湾都市。当局が周囲を封鎖し、詳しい原因調査を進めている。(共同)