「こんなライトノベルにマジになっちゃってどうするの」と何かが囁きかけてくる気はしますがそれはそれとして──おとなしく朝倉さんに萌えとけという話である──、お話としてはどう考えても着地に失敗している……というか「クライマックスでCMに入って、CM明けて戻ってきたらもう着地していた」的なそりゃねえよ感が拭えないのだがどうか。 以下、ネタバレというか、作中の展開を踏まえながらぐだぐだ。 未読の人は回れ右推奨。 分裂、および驚愕(前/後)、の一連のストーリーは、大雑把には「もしハルヒに世界改変能力が無かったら、という問いがキョンに突きつけられたらどうするの」という話、なのかな。 (正確にはそうではない。が、多くの読者がそう読むような構成になっているし、そう読むと前述のような食い足りなさが残ることになる) 長門古泉朝比奈の3人に対応して九曜橘藤原というアナザー宇宙人超能力者未来人が出てきて、「ハ