東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市の漁港から流された無人の漁船が、3日朝、日本海側にある福井県の沖合で見つかりました。 この漁船は宮城県気仙沼市の漁業、村上千代志さん(56)が所有する「千代丸」で、3日午前7時半ごろ、日本海側の福井県坂井市三国町の沖合で、近くを航行していた貨物船が見つけ、敦賀海上保安部に通報しました。 敦賀海上保安部によりますと、「千代丸」はおととしの東日本大震災の津波で気仙沼市の漁港から流され、漂流していたとみられるということです。 「千代丸」は、およそ2か月前に沖縄県の近海を漂流しているのが第11管区海上保安本部の巡視船によって確認されましたが、当時は天候が悪く、近くの港にえい航できなかったということです。 敦賀海上保安部によりますと、村上さんは「漁船が動かせる状態であれば、引き取ることを考えたい」と話しているということです。 村上さんは「それまで乗っていたマグロ漁船