3月2日のびわ湖マラソンで今季の国内メジャーレース(男子)がほぼ終了した。好条件となった東京マラソンで8位に入った松村康平(三菱重工長崎)の2時間8分9秒が日本人では最速タイムで、日本勢の盛り上がりはもうひとつだった。そのなかで、今後への期待感を十分に抱かせたマラソンランナーがいる。別府大分マラソンで2位に食い込んだ今井正人(トヨタ自動車九州)だ。 どんな業界でも結果を残すのは簡単なことではない。必要以上にプレッシャーがかかる場面では、その“難易度”はグッと高くなる。特にスポーツの世界では、スター候補と注目された選手たちが、周囲の期待に応えることができないままフェードアウトしてしまうことも少なくない。かつて箱根駅伝で「山の神」と称えられた今井もメディアの“犠牲”になったアスリートといえるかもしれない。 今井は順天堂大学時代に箱根駅伝の“山登り”区間である5区で大活躍した。3年連続で「区間新
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