東京都板橋区のアルバイト中村隆志さん(当時25歳)から現金を奪い、覚せい剤を注射して死なせたとして、強盗致死罪などに問われた千葉市の配管工の男(20)=事件当時19歳=の裁判員裁判の判決が23日、東京地裁であった。 吉村典晃裁判長は「従属的な立場だったが、分け前欲しさに加担しており、悪質だ」と述べ、懲役17年(求刑・懲役20年)を言い渡した。 判決によると、男は昨年6月、ほかの男6人と共謀し、中村さんを車に乗せて監禁。現金約9000円などを奪った後、覚せい剤を注射して埼玉県内の山林に放置し、死亡させた。 判決後、裁判員経験者ら7人が記者会見し、20歳代の女性会社員は「法廷での受け答えを見ても成人と変わらないので、事件当時は少年だったことはあまり考慮しなかった」と話した。