前原誠司国土交通相が24日、「私は唯一蒸気機関車(SL)を運転したことがある大臣」と語り、鉄道ファンとしての経歴を“自慢”した。JR東海が東京−大阪間の開業を目指すリニア中央新幹線計画について、交通政策審議会に諮問する場で語った。 前原国交相は鉄道部会長に任命した東京大の家田仁教授(社会基盤学)に対し、三日月大造・国交政務官について「鉄道を運転できる政務官です」と紹介。家田教授が「私は唯一鉄道を運転したことがある大学教授です」と即答すると、前原国交相は「私は唯一SLを運転したことがある大臣です」と切り返し、同席者の笑いを誘った。 日本の二大都市を結ぶ大動脈の計画を諮問する場が、鉄道自慢大会にすり替わった。 前原国交相はSLの撮影を趣味とする「撮り鉄」として知られる。昨年11月には観光政策の視察で訪れた埼玉県秩父市で、制服姿で秩父鉄道のSL、C58に乗り込み、つかの間の機関士気分を味わった。