1970年代に多く建設された都市部郊外のニュータウン。そのニュータウンが現在、住民の減少と高齢化に悩まされている。その理由は家がそれを買った親世代の一代限りのもので、息子や孫が家に引き続き住まないからである。一時期に集中して分譲され、その後街にやってくる新住民がいない状況が続くと、街は高齢化し、活力を失っていく。 【写真】この記事の写真を見る(6枚) そんな状況に陥るニュータウンが多い中で、奇跡的に今でも成長を遂げている街がある。千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」だ。 「成長管理」型のデベロッパー山万が開発 ユーカリが丘住宅地は1971年に、デベロッパーの山万によって開発が始められた。山万という会社は、もとは大阪の繊維問屋であったものが、1965年に本社を東京に移転、以降住宅開発分譲業に進出したという変わり種だ。 山万は1979年からユーカリが丘の分譲をスタートさせるが、その開発手法は大変ユニ