ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は29日、アナログレコードの自社生産を約30年ぶりに再開すると発表した。静岡県内のグループ会社の工場で来年3月までに生産を再開し、他社のレコード生産も請け負う予定。同工場ではCDなどを生産しているが、レコード用の設備を導入して生産する。 SMEはCDの普及でレコード需要が減ったため、1989年にアナログレコードの自社生産を終了。その後は国内外のメーカーに生産を委託してレコードを販売してきた。しかし、最近再びレコードが注目されて需要が増え、委託先の生産が追いつかなくなり、自社生産を再開することになった。 日本レコード協会によると、アナログレコードの国内生産は2009年に10万2千枚だったのが、16年には約8倍の79万9千枚にまで増えている。(村井七緒子)