鈴木寛「混沌社会を生き抜くためのインテリジェンス」 インテリジェンスとは「国家安全保障にとって重要な、ある種のインフォメーションから、要求、収集、分析というプロセスを経て生産され、政策決定者に提供されるプロダクト」と定義されています。いまの日本社会を漫然と過ごしていると、マスメディアから流される情報の濁流に流されていってしまいます。本連載では既存のマスメディアが流す論点とは違う、鈴木寛氏独自の視点で考察された情報をお届けします。 バックナンバー一覧 なぜ知識偏重の入試しかできないのか 背景にある大学の苦しい台所事情 前回に続き、大学入試から考える日本の教育の問題点について、考えていきましょう。前回は、現在の入試制度は、マスコミが一括りに語る「知識詰め込み型」「知識偏重型」ばかりではないという現状、ただし私大文系学部に多い知識偏重のマークシート方式による入試に合格するために、高校時代は英語、