1837年、ロンドンにおいて「バネ足ジャック」が出現した。空高く跳ね飛び、男の目は爛々と燃えて、口からは青い炎が吹き出る。手には鋭い爪を持ち、奇妙に甲高い声を上げる。そんな「怪人」がロンドンの街を震撼させた。『黒博物館 スプリンガルド』は、『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎による、都市伝説を元にした、一巻完結のゴシックアクションコミックである。 (出典:『黒博物館 スプリンガルド』) ロンドン警視庁にある秘密の博物館「黒博物館(ブラック・ミュージアム)」 物語は、ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)にある秘密の博物館である「黒博物館(ブラック・ミュージアム)」から始まる。ここには、今まで捜査された犯罪の全ての証拠品が展示される。 (出典:『黒博物館 スプリンガルド』) ここに展示された一本の左足。それが怪人「バネ足ジャック」の左足だ。 (出典:『黒博物館 スプリンガルド』