茨城県つくば市の北条地区で発生した竜巻とみられる突風=6日午後1時ごろ、茨城県つくば市北条(読者提供) 茨城県や栃木県を突風が襲い、大きな被害を出した6日、周辺では上空の寒気と地表付近に流入した暖かく湿った空気によって大気の状態が不安定になっていた。水戸地方気象台は、大きさが数十キロと通常の数倍の規模になる巨大積乱雲「スーパーセル」が発生した可能性を指摘、現地に職員を派遣して調査を進めている。 スーパーセルは、非常に強い上昇気流を伴う局地的な前線を形成するのが特徴。この前線付近では竜巻が頻発する。 平成18年11月に9人が死亡した北海道佐呂間町の竜巻もスーパーセルが原因だったとみられている。 突風が発生した午後1時ごろ、茨城県つくば市の気温は25.6度で、平年最高気温21.3度を上回る暖かさだった。 一方で、つくば市の上空約5500メートルには平年を約5度下回る氷点下19.1度の寒気が流入