ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (13)

  • 古代の超巨大噴火、人類はこうして生き延びた

    約7万4000年前、スマトラ島のトバ火山が超巨大噴火を起こした。これによってでき直径100キロのカルデラは現在、湖となっている。(PHOTOGRAPH BY ANDIA, UIG VIA GETTY IMAGES) 7万4000年前に起きた超巨大噴火。過去200万年で最大規模とされ、世界的に影響を及ぼしたこの大災害を、当時まだアフリカにいた人類は無事に生き延びただけでなく、繁栄していたとする論文が、3月12日付けの科学誌「ネイチャー」に発表された。 大噴火を起こしたのは、東南アジア、スマトラ島の「超巨大火山(スーパーボルケーノ)」であるトバ火山。噴き上げられた火山灰と岩塊は数千キロメートル遠方まで散らばり、気温は急降下した。(参考記事:「この世の果て? 地獄のような絶景10選」) 噴火の余波は遠くアフリカ南部にまで及び、そこで暮らす古代の人類に影響を与えた。これまでの研究では、トバ大噴火は

    古代の超巨大噴火、人類はこうして生き延びた
  • 中世ドイツの謎の変形頭蓋骨、異民族の花嫁だった

    ドイツ南部にある1400年前の墓地で見つかった頭骨には、人為的に変形された跡があった。左側の頭骨は大きく変形され、中央はわずかに変形されたもの。専門家は、頭蓋変形がドイツよりも東方に住む民族の風習だったと考えている。(PHOTOGRAPH BY STATE COLLECTION FOR ANTHROPOLOGY AND PALEOANATOMY MUNICH, GERMANY) 4世紀から7世紀の欧州では、ゲルマン系のゴート族やバンダル族がさかんに西へ移動していた。いわゆる「ゲルマン民族の大移動」だ。彼らは衰退するローマ帝国の領地に次々に侵入し、定住した。なかでもバイエルン人は、6世紀前後に現在のドイツ南部に移住した民族だが、その墓地から、この地方には珍しい細長く変形した女性の頭骨が見つかり、専門家らは半世紀以上も頭を悩ませてきた。 頭蓋を人為的に変形させるこうした風習は、当時の欧州ではい

    中世ドイツの謎の変形頭蓋骨、異民族の花嫁だった
  • 史上最強の女性は? 歴史家3人に聞いた

    米カリフォルニア科学センターで、企画展「クレオパトラ エジプト最後の女王を探す」に出品された遺物を来館者が見つめる。(PHOTOGRAPH BY BRIAN VAN DER BRUG, LOS ANGELES TIMES/GETTY IMAGES) #MeToo運動によって、政治からアカデミー賞にいたるまで、権力と女性の問題が浮き彫りになっている。伝統的な権力、地位はなぜ、いまだこれほど多くの女性たちに対して閉ざされたままなのだろうか。女性たちはどのようにして、自分らしく力を発揮しているのだろうか。(参考記事:「男装の少女を育てる風習 アフガン社会の矛盾 写真9点」) 今日の世界で、女性が精力的に大きな仕事をしている例はいくらでもある。しかし、過去にもそうした女性は少なからずいた。 歴史の記録は必ずしも、数千年前の人物の人生を正確に描写しているわけではない(男性の視点で男性について書かれた

    史上最強の女性は? 歴史家3人に聞いた
  • 森の部族に身を捧げた男、二度と帰ってこなかった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ブルーノは1954年生まれで、戦後の豊かな時代に典型的なベビーブーマーとして育ちました。スイスでは成人男性はみな兵役に就くのですが、ブルーノはこれを拒否したことにより裁判で実刑判決を受け、4カ月間投獄されました。刑期を終えた彼はアルプス高地に向かい、牛を育ててチーズを作る仕事をした後、羊飼いになります。それはまるで修行のような生活です。スイスの山の上で、自然の壮大さと厳しさ、そして孤独に彩られた日々を送るのです。 すべてを自給自足したい しかしブルーノはこれに満足しませんでした。彼は商業文化との関わりを完全に絶ち、金銭を使わずにすべてを自給自足したいと考えたのです。彼はタイへ飛び、半年間東南アジアを放浪した後、ボルネオ島のムル洞窟に向かう英国の探検隊にこっそり忍び込みます。そこから彼はプナン族を探して、未開の奥地を目指すのです。(参考記事:「27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相

    森の部族に身を捧げた男、二度と帰ってこなかった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    tiran74198
    tiran74198 2018/03/14
    子孫を残すことがあったら後の世で彼らがどう生きていくのか興味がある。スペインのハポン氏一族のようになるか。
  • 消えた巨大城壁、500年におよぶ四重の守り

    1895年頃の外城の城壁。写真に写っている大きな建物は東便門に隣接する角楼で、唯一北京に現存する角楼でもある(写真:Library of Congress) 建造物のなかには、古くから存在し、これからも長く残したいものがある。そうした建造物の多くはユネスコの世界遺産に登録されているが、国や地域によってはそうでない場所もある。ナショナル ジオグラフィックの書籍『消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物』は、もはや目にすることができない、世界から消えてしまった歴史的建造物を、当時の写真でめぐる一冊だ。ここではその中から「北京城壁」を紹介しよう。 都を守る巨大な城壁 中国の城壁といえば異民族を防いだ万里の長城や、都城の守りである西安や平遙などの巨大な城壁が有名だ。ところが幾度も首都となった北京にはそのような城壁は見当たらない。実は北京も20世紀半ばまでは、四方を立派な城壁で囲われていた。 明の

    消えた巨大城壁、500年におよぶ四重の守り
  • 南極でペンギン150万羽を発見、衛星とAIを駆使

    アデリーペンギンは南極で繁殖する2種のペンギンのひとつ。彼らは気候変動に脅かされている。(PHOTOGRAPH BY CRISTINA MITTERMEIER, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 150万羽を超すアデリーペンギンが、南極半島の先にあるデンジャー群島で新たに発見されたという論文が3月2日付けのオンライン科学誌「Scientific Reports」に掲載された。 デンジャー群島にペンギンが生息していることは以前から知られていた。しかし、ほとんど調査は行われず、生息数は謎に包まれていた。 そこで、研究者らが衛星写真を解析した後に野外調査を続けて行ったところ、巨大なコロニーの存在が判明した。そのなかには世界第3位と第4位の大きさのアデリーペンギンのコロニーも含まれている。今回の発見により、南極半島の先端から西部に広がる海域で確認されているペンギンの数はお

    南極でペンギン150万羽を発見、衛星とAIを駆使
    tiran74198
    tiran74198 2018/03/08
    思えば不思議なもんだよなあ。あんな極限状態の場所で集団で生きてんだから。生き残ってほしいものだ。
  • 【動画】クラゲがすむ「湖」を発見、新種も多数

    字幕の翻訳:クラゲは海でよく見かける生物だが、海水湖という珍しい湖にもいる。この映像は、インドネシア西パプア州で新たに発見された海水湖で撮影したものだ。海水湖は全方向を陸地に囲まれた塩水の湖。全世界に約200の海水湖があるが、クラゲの存在が確認されているのは20足らずだ。ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーであるリサ・ベッキング氏がインドネシアを訪れ、クラゲが生息する4つの海水湖を記録。どの湖も独立しているため、それぞれが独自の生態系を築いている。また、海より水温と塩分濃度が高いため、将来、気候変動と水温上昇が海洋生物に及ぼす影響を垣間見られる。 ここは熱帯インドネシア。穏やかな水面が日差しを受けてきらめいている。温かい湖に飛び込み、平泳ぎをしていると、触手を持つゼラチン質の生き物が次々と浮かび上がってくる。淡い黄色の体が真っ青な水とコントラストを織り成す。 泳ぎながら辺りを見回

    【動画】クラゲがすむ「湖」を発見、新種も多数
    tiran74198
    tiran74198 2018/03/06
    浅いのに深海の状態だという湖があるらしいが…失念した。(湖じゃなくてタスマニアのバサースト湾)
  • 処刑、掃討、性暴力、世界で最も弾圧されている民族ロヒンギャ

    「踊れ!」 怯える少女に、兵士が銃を振り回しながら命令した。水田で兵士らに取り囲まれているのは、女性や少女ばかり。ミャンマーに住む少数民族ロヒンギャである。14歳のアフィファさんも、そのなかにいた。2016年10月のある朝のことだ。 ミャンマー国軍の兵士たちは、国境警備施設で9人の警察官を殺害した武装集団を捜索しているとして、アフィファさんの住む村を襲ったのだ。村の男たちは身の危険を察して森へ逃げ込み、女性と子どもたちだけが残されて恐怖にさらされた。 屈辱的な身体検査の後、アフィファさんは2人の若い女性が水田に連れ込まれるのを目にした。続いて兵士らはアフィファさんに向かって、手で喉を掻き切るしぐさをして「今すぐ踊らないと殺す」と脅した。アフィファさんは、涙をこらえながら体を揺らし始めた。兵士らはそれに合わせて手拍子をはじめ、なかには携帯電話を取り出して動画を撮影する者もいた。 クトゥパロン

    処刑、掃討、性暴力、世界で最も弾圧されている民族ロヒンギャ
  • 1500年前の捕鯨の岩絵、チリのアタカマ砂漠で

    捕鯨の様子を描いたイスクーニャ峡谷の岩絵。(PHOTOGRAPH BY BENJAMIN BALLESTER) いかだに乗り、銛で大きなクジラを突く。世界有数の乾燥した地域、南米チリのアタカマ砂漠で暮らしていた1500年前の狩猟採集民にとっては、歓迎すべき出来事だったろう。 そんな古代の漁の様子が、酸化鉄で描かれた鮮やかな赤色の岩絵に残されていた。そこにはクジラだけでなく、カジキやアシカ、サメなども描かれていると、フランス、パリ第1大学の考古学者ベンジャミン・バジェステル氏は説明する。 同氏は、当時の狩猟採集民にとって海での狩猟がいかに大切であったか、またそのことを岩絵がいかにして伝えているかを調査、考古学の専門誌「Antiquity」に発表した。(参考記事:「世界最大級の岩絵、ハイテクカメラでくっきり」) 最初の発見 チリのこの地域で学者が初めて岩絵を発見したのは、20世紀初頭のこと。海

    1500年前の捕鯨の岩絵、チリのアタカマ砂漠で
  • 第87回 肥満が眠気をもたらす理由、睡眠時無呼吸ばかりじゃない

    英国の代表的作家であるチャールズ・ディケンズの小説の1つに『ピクウィック・クラブ』(ちくま文庫)がある。1936年〜37年にかけて上梓された長編で、ディケンズが小説家としてキャリアを積み始めた最初期の作品の1つである。 実業界で成功したお人好しの紳士ピクウィック氏が巻き起こすコメディタッチの人間劇なのだが、作中に登場するジョーという少年が睡眠障害の専門医の間ではとても有名で、小説の題名を冠した「ピックウィック症候群」という睡眠障害もある。 ピックウィック症候群は現在では睡眠時無呼吸症候群と呼ばれており、この病名であればご存じの方も多いだろう。ジョー少年は肥満で赤ら顔、いつもウトウト居眠りばかりしているのだが、それがまさに睡眠時無呼吸症候群の患者さんの典型的な様子なのである。

    第87回 肥満が眠気をもたらす理由、睡眠時無呼吸ばかりじゃない
  • 8000年前の謎の杭刺し頭骨を発見、定説覆す

    Impaled Mesolithic Skull found on the bottom of a shallow lake in Kanaljorden #Sweden ca. 7,000 years old https://t.co/I2S7yG6dCh pic.twitter.com/yLN3LfYMIo — Ticia Verveer (@ticiaverveer) 2017年2月20日 2009年、スウェーデン南部のムータラ川に鉄道の橋を建設する計画が持ち上がった。ところが、ここで8000年も前の遺物が発見され、考古学者による発掘調査が入ることになった。それから数年の間に、川沿いの湿地に堆積した地層のなかから動物の骨、鹿の角で作られた道具、木製の杭、そして人間の頭骨の欠片などが次々に見つかっている。 これらは全て、8000年前の中石器時代にこの地域に住んでいた狩猟採集民が残したも

    8000年前の謎の杭刺し頭骨を発見、定説覆す
    tiran74198
    tiran74198 2018/02/18
    当時のカルト宗教現場かも。
  • 脊椎動物は海にいた時代から歩けたか

    4億年前、最初に歩いた動物は、おそらく体にある小さな突起物をせっせと動かして前進したことだろう。このような運動は今も、過去1億年もの間ほとんど進化していないエイの仲間に見られる。(参考記事:「陸に出た最初の魚、足のような強いヒレ」) 最新の研究で、ガンギエイの一種Leucoraja erinaceaは歩くために必要な、人間と同様の神経回路を持っていることが判明、2月8日付けの科学誌『Cell』に論文が発表された。 背骨を揺らさず歩く このガンギエイは、大きめの皿くらいの平たい体に、長い尾がついている。(参考記事:「【動画】深海エイが熱水噴出孔に卵、温めるためか」) ふつうの魚は、泳ぐ際に背骨(脊椎)をくねらせて前へ進むが、ガンギエイの脊椎はまっすぐ伸びている。この点は陸上動物に似ていて、陸の動物たちも脊椎でなく足の筋肉を使って歩行する。 米ニューヨーク大学医学部神経科学研究所のジェレミー・

    脊椎動物は海にいた時代から歩けたか
    tiran74198
    tiran74198 2018/02/17
    ヒレで歩いてる魚の映像を見たことがあるが本当に歩いているようだった。エイというよりシーラカンスみたいなやつだったが。
  • クローンを作って激増したザリガニ、秘密は染色体

    ミステリークレイフィッシュのゲノムを分析した結果、全てのサンプル個体は1匹のメスを祖先に持っていることが明らかになった。最初のクローンは、約30年前に水槽の中で生まれた。(PHOTOGRAPH BY FRANK LYKO, BKFZ) 全ては、1匹のメスから始まった。 1995年、米フロリダ州エバーグレーズでスラウクレイフィッシュ(slough crayfish、学名Procambarus fallax)と呼ばれる1匹のザリガニが捕獲された。ある愛好家が生き物フェアでそれを見つけて購入した。すると、なぜかそのザリガニは交尾相手なしに自分のクローンを作成して繁殖し始め、ミステリークレイフィッシュ(別名マーブルクレイフィッシュ、学名Procambarus virginalis)と呼ばれるようになった。 飼い主は、みるみるうちに増えるクレイフィッシュを飼いきれなくなり、ペットショップへ持ち込んだ

    クローンを作って激増したザリガニ、秘密は染色体
    tiran74198
    tiran74198 2018/02/10
    ウナギに応用できんかな。
  • 1