JR新大阪駅と難波を結ぶ鉄道新線「なにわ筋線」の整備について、大阪府、大阪市、JR西日本、南海電鉄の4者が大筋で合意したことが市への取材でわかった。開通すれば関西空港へのアクセスが大幅に向上する。市によると、4者は4月にも基本計画をまとめる予定で、最速で2021年の着工、30年の完成を目指す。阪急電鉄も十三駅となにわ筋線の接続に関心を示しているという。 なにわ筋線は、JR西と南海が共同運行する。新大阪駅から大阪駅北側に建設中の仮称・北梅田駅を経由し、難波まで結ぶ。両社とも乗り換えなしで関空までつながる。国土交通省の調査によると、大阪・梅田―関空間は、JRの場合、24分短縮され、南海の場合、地下鉄を併用する現状より18分早くなる。 なにわ筋線は1989年に国の審議会が「整備が適当」と答申。その後、計画は止まっていたが、2014年から4者が実現に向けて検討を始めた。しかし、JR西などの負担で建
京都府精華町の広報を担当するアニメキャラ「京町セイカ」を現実の世界で登場させようと、声優をコスプレーヤーに起用するなどの「リアル化」計画を進めている町は、インターネットで募った寄付が403万8500円に達したことを明らかにした。目標額(200万円)の倍以上で、町は同計画を充実させるため全額を生かす。 寄付の募集は11月27日~今月27日。町によると寄付者は143人で、北海道から鹿児島県まで広い範囲から寄せられた。寄付額は3万円=69人、5千円=40人、7万円=18人などの順で多く、50万円の高額寄付者も1人いた。額に応じて、京町セイカからのお礼メールや文具、合成音声のソフト、町の特産品など多彩な特典がある。 寄付金は、コスプレーヤーとなる声優・立花理香さんの衣装制作や、ネット上での京町セイカの声に使われる立花さんの声の合成、PR費用などにあてる。町は今後、作業を本格化させて、なるべく早い時
神戸市の久元喜造市長は9日、市営地下鉄西神・山手線と阪急電鉄神戸線を三宮付近で接続し、相互直通運転する案の検討に入る考えを示した。三宮の活性化や、西神ニュータウンから大阪・梅田への利便性を向上させることなどが狙い。 就任後初となる市議会本会議で答弁した。現在の案では阪急三宮駅を地下化し、西神・山手線の三宮駅と結ぶ。国土交通省近畿運輸局長の諮問機関「近畿地方交通審議会」が2004年にまとめた答申案に盛り込まれていたが、事業費が1900億円に上るなどの理由から、市側が「財政難の現状では難しい」と難色を示していた。 久元市長は「相互直通運転による地下鉄沿線への影響、技術的な課題の検証も含めてメリット、デメリットを研究したい」と述べた。
大阪市の平松邦夫市長は22日、市営地下鉄の1駅間の乗車料金を現行の200円から100円に値下げするよう交通局に指示していることを明らかにした。短距離の移動を促し、キタやミナミ周辺の活性化につなげ、市の重点課題である放置自転車の減少につなげる狙い。今秋に発表する市政改革案に市営地下鉄サービス向上策の目玉として盛り込みたい考えだ。 平松市長によると、市営地下鉄の1駅間料金の“ワンコイン”化は、交通局幹部の中には「収入減につながる」と慎重意見もある。しかし平松市長は「利便性の向上により市営地下鉄の価値を高められる。もっと交通局にプレッシャーをかけていく」と実現に強い意欲を示した。 このほか、キタとミナミ周辺の地下街などで乗客が「途中下車」して買い物ができるよう御堂筋線と四つ橋線、谷町線の梅田周辺駅で現在30分に限定している乗り換え時間を3時間に延長。なんば駅などでも途中下車が可能になるシステムを
◇膨らむ資金不足、「経営健全化団体」に転落 京都市の地下鉄事業が、昨年度決算で国基準を大幅に上回る資金不足となり、国に経営健全化計画の提出を義務付けられる「経営健全化団体」に転落した。あの手この手で資金不足解消に努める市交通局は、自力では限界があるとして国に新たな財政負担や制度改正を要望している。市民や観光客の足として親しまれる一方、「金食い虫」として市財政をむしばむ地下鉄の現状をリポートする。【木下武】 ◇支援交渉大詰め、運賃値上げ検討 「国からは地下鉄はぜいたくな装置で選択した以上は自分で尻をふいてくださいと言われるが、我々の選択がけしからんというのは断じておかしい。十分フォローできない国の制度が悪いとの気持ちで国と掛け合っている。国の措置なくして健全化は成り立たない」 10月の市議会公営企業等決算特別委員会。由木文彦副市長は国との厳しい交渉の一端を明かした。門川大作市長も「地下鉄の健
修学旅行の中止を告げられ、ぼうぜんとする大阪市立高倉中学の3年生ら=18日午前、JR新大阪駅、関根写す 「皆さんにお知らせしなくてはならないことがあります。残念ですが、このまま引き返します」 18日午前8時半ごろ、関東への修学旅行に出かけるため、JR新大阪駅に集まった大阪市立高倉中学校(同市都島区)の3年生約160人に、山ノ井寛久校長が沈痛な表情で語りかけた。大阪市は同日朝、全市立学校の1週間の休校を決定。期間中の修学旅行の中止も決めたためだ。 「絶対うそやー」「いややっ」。目を潤ませる生徒もいた。大きなバッグを抱えた生徒たちは、ラッシュアワーがおさまった後の午前9時過ぎ、電車で引き返した。修学旅行は2泊3日で、東京ディズニーランドや国会議事堂などを巡る予定だったという。 女子生徒(14)は「ディズニーランドは初めてやったからショックすぎる。修学旅行は中学生活の一番の楽しみ。行かれ
新型インフルエンザについて府の対応を説明する橋下知事=17日午後、大阪府庁、森井英二郎撮影 大阪府の橋下徹知事は17日の記者会見で新型インフルエンザへの対応について、「これでは大阪がマヒする。通常のインフルエンザの対応に切り替える必要があるのではないか」と述べ、舛添厚生労働相に見直しを要請したことを明らかにした。また、感染が確認された患者でも、軽症であれば自宅での療養を求める考えを示した。 橋下知事は会見の中で、「現在の対応は強毒性の鳥インフルエンザをもとにしており、患者が発生するたびに学校の休校やイベント自粛をすれば、大阪の都市機能はマヒしてしまう」と指摘。その上で「今回の病原性は低いのではないかと思っている。病原性、毒性についての知見を示していただきたい」と述べ、18日の全国知事会で舛添厚労相に対し、改めて政府の見解を求める意向を示した。 これに先立って、府は橋下知事を本部長とす
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