ザ・世論~日本人の気持ち~ 価値観が多様化し、隣の人の考えでさえ分かりづらい現代。注目のテーマについて、みんながどう考えているか気になるところだろう。この連載では様々な統計、調査結果等を取り上げ、その背景にあるトレンドや人々の意識を分析。現代の「日本人の気持ち」=「世論」を探っていく。 バックナンバー一覧 2万5000人もの児童が保育所に入れないという、深刻な待機児童問題が取り沙汰されたのは2009年。当時、経済協力開発機構(OECD)が「子ども手当よりも待機児童の解消に力を注ぐべきだ」という提言を行ったほどだった。それから2年、昨年10月の厚生労働省が行った発表によれば、4年ぶりに待機児童は減少した(2万5556人、前年比-719人)。これは、保育所定員数が2010年からの1年間で約4万6000人増加したことが理由だ。 しかし、定員数の大幅な増加にもかかわらず待機児童の減少数が少ないこと