神戸と大阪・梅田を結ぶ阪急神戸線が16日、開通100年を迎える。沿線は、関西で住んでみたい街のランキングで常に上位を占める居住地域に発展し、「マルーン」と呼ばれる栗色の車両とともにブランドイメージを支える。近年は、人口減少で乗降客数に陰りがある。来春完成予定の三宮駅ビルの建て替えなどを通じ、活性化の新たな道筋を定める。 神戸線は阪急電鉄創業者の小林一三氏が念願した路線で、1920(大正9)年7月16日、梅田-神戸・上筒井間(神戸本線)と塚口-伊丹間(伊丹線)で開通した。10(明治43)年に開通していた梅田-宝塚間(宝塚線)と同じように、鉄道の敷設に合わせて沿線を開発する経営手法で駅周辺に宅地を広げた。 29(昭和4)年には、西宮に関西学院大を誘致するなどして通学需要を取り込んだ。36(同11)年に三宮まで乗り入れると、駅ビル「神戸阪急ビル」へ買い物や映画を楽しむ人が押し掛けた。 乗降客数の