脱力系の表情とずんぐりとしたボディがとてもチャーミングで愛らしいウォンバット。国内では2か所の動物園で、6頭しか展示されていない珍獣でもあるが、その6頭のうち4頭が、なんと「日本で2番目に小さい」といわれる、大阪府池田市の五月山動物園で飼育されている。 どういった経緯で飼育され、今に至ったのか。国内初の快挙を成し遂げた繁殖の成功など、ウォンバットとの秘話も含め聞いてみた。 胴も太いが脚も太いラブリーな姿。見られるのは、関西では五月山動物園だけ! ウォンバットってどんな動物? 「ウォンバット」という名前の響きから、コウモリの仲間をイメージしそうだが、ウォンバット科ウォンバット属の哺乳類。別名ヒメウォンバットともいい、現在五月山動物園ではこのヒメウォンバットを4頭飼育している。 オーストラリアの南東部やタスマニア島などの低木林や草原に生育し、名前の由来はアボリジニの言葉で「平たい鼻」という意味