[fromNumber677号] ドイツサッカー協会は日本をどう分析したか。 木崎伸也=文 text and photograph by Shinya Kizaki +zoom W杯についておもしろい分析本を手に入れたので紹介したい。ドイツサッカー協会が昨年のW杯を分析して刊行した「Analyse Weltmeisterschaft 2006」という104ページの非売品で、今回ドイツサッカー協会が特別に提供してくれた。この場を借りて感謝したい。 この本が、すごいのである。出場32カ国の特徴や短所を徹底分析。たとえば日本についてはこんなふうに記されている。 「3バックの左右の2人(中澤と坪井)がサイドをカバーしないため、サイドバックの三都主と加地は長い距離を走らなければいけなかった」 「守備のときポジショニングはいいのに、受身過ぎる」 「2トップはほとんどポジ