早期の舌がんのため入院していた甘利明経済再生担当相が26日朝退院し、同日の閣議に出席して職務復帰を果たした。閣議後の記者会見で甘利氏は「がんの宣告というのは極めてつらい出来事だったが、多くの人から激励や応援をいただき、いかに多くの人に支えられているかを実感できた」と時折声を詰まらせ、「より一層国家・国民のために貢献できる政治家を目指して頑張りたい」と決意を語った。 【図解】TPP交渉をめぐる対立の構図 甘利氏は、やや話しづらそうにしながら「手術後まだ2週間で舌がちょっと腫れていてしゃべりづらいが、あと1週間程度で腫れも引く。腫れ以外は何ともないので、早く公務復帰をしたい気持ちで退院即復帰という形を取った」と説明。閣議前の閣僚懇談会では拍手で迎えられ、首相からは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の年内妥結が見送られたことを念頭に「甘利さんが帰ってくるためにTPPを取っておいたからね」と