東京地検は19日、執行猶予中に覚醒剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された歌手のASKA(本名宮崎重明)さん(58)を嫌疑不十分で不起訴処分にした。逮捕前に警視庁が任意提出を受け、覚醒剤成分が検出された液体について、ASKAさん本人の尿と立証できなかったためと説明している。 ASKAさんは19日夜に釈放され、勾留されていた東京都江東区の警視庁東京湾岸署から出た。 警視庁組織犯罪対策5課によると、ASKAさんは逮捕後、この液体について「あらかじめ用意したお茶を採尿カップに入れた」と供述。同課は「覚醒剤成分が検出されたことは間違いないが、この供述を否定できなかった」などと説明した。 採尿の際、課員と妻がトイレに同行し、背後から見ていたが、「手元まで確認することが困難だった」としている。 東京地検は、液体が何だったのかについて明らかにしていない。 ASKAさんは11月25日