東京電力は、福島第一原発と第二原発の周辺で、これまでの耐震設計で考慮されていなかった断層が11本あることを国に報告しました。 東日本大震災の後、全国各地で誘発されたとみられる地震が相次いだことから、原子力安全・保安院は先月、全国の電力会社に断層の調査を改めて行うよう指示をしました。このうち、東京電力は福島第一、第二原発について、耐震設計上考慮すべきとして、新たに11本の断層を報告しました。このなかで、原発の西側を南北に走る双葉断層南部については、これまで第一原発から20キロ以上離れた部分だけが活断層として考慮されていて、20キロ以内にあるものについては断層が連続しているのにもかかわらず、活断層ではないとして考慮に入れられていなかったということです。