世界遺産登録を目指している百舌鳥(もず)・古市古墳群(大阪府)にある国内最大の古墳、大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵、堺市堺区)の墳丘の全長が、従来考えられていた486メートルより約40メートル大きい525メートルとわかった。 古墳を管理する宮内庁が、周濠(しゅうごう)の水中に隠れた墳丘全体を測量した結果、判明した。 同庁が2016年12月~17年3月に音波探査を実施。墳丘裾(縁(へり))は三重の周濠のうち、最も内側の周濠(水深約3・5メートル)内にまで延びており、墳丘長は少なくとも525メートルになると確認された。これまでは地上部分のみの計測だった。 墳丘裾は周濠に堆積(たいせき)したヘドロなどに埋もれ、さらに広がっている可能性もあるといい、同庁陵墓課は「築造当初の姿に近づけた。今後、墳丘裾を発掘調査で確認できれば、大きさを確定できる」としている。