おまけとしてのソフトウェア ソフトウェア関連の動きとしてもう1つ無視できないのは、ソフトウェアの「おまけ化」でしょう。 安価に利用できるクラウド基盤が存在すると、ビジネスのバリューチェーンの中心に存在する企業は、そこに連なる企業に対して無償に近い形で業務遂行に必要なソフトウェアを提供していくのではないかということです。 例えば、楽天の加盟店は、そのEC関連のソフトウェアに対して使用料を払っているわけではありません。 あくまでもソフトウェアは「おまけ」で、重要なのは楽天市場というオンラインモールでモノを売ることなのです。別の観点から見ると、ソフトウェアは一種の囲い込みのためのツールになっているともいえるでしょう。 現在のように、わざわざサーバを用意しなければならないのならば、このおまけとしてのソフトウェア提供はごく一部に限られた現象ですが、クラウド基盤が整ってくると多くのバリューチェーンでこ
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