このお話は、もう25年ほど前のことです。 叔父(父の弟)の自宅(一戸建て)が大阪にありました。 当時、東京に住んでいた私は、夏休みを利用して実家のある大阪へ里帰りをしていました。 この日は、父親の弟(叔父)の家に集まって宴会となりました。 叔父「明日、家の壁を塗り替えるから手伝え」 叔父は、大好きな焼酎を片手に、久しぶりに会った私にそう言いました。その場には、叔父、私、私の父親の三人の他、親戚も集まっていました。 私「いいよ。でも、ペンキなんて塗ったことないけど大丈夫かな」 叔父「大丈夫だ。スプレーを買ってきて、パアーッと吹き付けるだけだから」 私「そんなんだ。分かった。じゃあ、手伝うよ!」 その晩は楽しい時間でした。 翌日は日曜日。 叔父が運転する車で、駅前にある金物屋へ行きました。 叔父は、この色が良いとか、あの色のほうが格好いいとか言いながら、スプレーを選んでいました。 叔父「黄色は