上のエントリで「後でまとめて書く」と書いた件ですが、上記シンポジウムの第1部でコメントに立たれた高木朋代先生のご所論に大変失礼ながら目に余る点がいくつかありましたのでここで書いておきたいと思います。一部当日聴講されていない方にはわかりにくい部分があるかと思いますがご容赦ください。 なお最初に申し上げておきますが、高木先生の主たる結論である「『新時代の…』以降の人事管理の変化は日本の産業界の再生のためであった」「日本特有の人事管理は競争優位として大切にすべき」については基本的に異論はありません。ただし、すでに上でも書いたように、『新時代の…』がその後の日本の人事管理に与えた影響はそれほど大きなものではない(実務にあたった人事担当者はむしろ「労政時報」などをより参考にしたと思われる)と考えられるので、「すでにあれこれやっていた企業では『新時代の…』を使って従業員に説明しやすくなった」「まだやっ