ミドルメディアの時代 - 内田樹の研究室

出版社からいろいろ本が送られてくる。 「ぜひご高評賜りたく」というようなことが書いてある。 でも、よほどのことがないと書評は書かない。 つまらなければそのままゴミ箱に放り込み、面白ければ酔っぱらいながらでも読み進み（翌朝内容をすっかり忘れている）というような自分勝手な読み方は書評家には許されないからである（当たり前だが）。 だから、これまでにいくつかの新聞社や出版社から書評委員になってほしいというオッファーが来たけれど、全部お断りした。 それでも、本は毎日のように送られてくる。 でも、年末から久生十蘭が「マイブーム」なので、送られてきた本までなかなか手が回らない。 でも、面白そうな本は「寝ころんで休憩」というときにぱらぱらとめくることがある。 たまたま手に取った『2011 年 新聞・テレビ消滅』（佐々木俊尚、文春新書）がたいへん面白かった。（注：最初『２０１０年』と書いていました。訂正しま

[asanomi7]

「情報コンテンツは本質的には「商品」ではなく「贈与」だ」。わかるな〜

[moro9island]

なるほど・・・

[sketchlife]

佐々木俊尚『２０１１年新聞・テレビ消滅』良質なコンテンツの提供者という「小商い」にシフトするほかない。スムーズに贈与が進行するためのインフラストラクチャーの整備という「セカンドビジネス」は成立する。

[u-chan]

情報コンテンツは本質的には「商品」ではなく「贈与」だということである。--これ、今後重要な言説。「知」は内部からはやってこない。外部か暗黙知からだけである。

[tinsep19]

ミドルメディアを使った活動は「コンテンツ提供者とその享受者たちのあいだでの人間的信頼関係が保たれる程度の小商い」というのがいちばん「つきづきしい」形態だろうと私は思う。

[Dryad]

『中間共同体の共同性は「うまく立ち回ったもの」に傾斜的に利益が配分され、「しくじったもの」が損をこうむるためのものではなく、そこに蓄積されたリソースがメンバーたちにフェアに分配されるための共同性』

[moronbee]

"そこに蓄積されたリソースがメンバーたちにフェアに分配されるための共同性である", "ミドルメディアは本質的に「反資本主義的」なものたらざるを得ないだろう"

[TOM2005]

いわゆる「マスコミ」が今後生き残る方法は一つ。一般人には入手し難い一次・内部情報（特に政治系）の獲得。論説ではない。それ以外にない。

[ijustiH]

「知性的」というのは、「おのれの知性の不調を勘定に入れることのできる能力」

[toryu_rin]

小商い

[m-kawato]

"中間的共同体の「中間性」は、まさしくそれがビジネスオリエンテッドではないということに担保されている"

[saka-san]

ミドルメディアは、マスで製造されたものがパーソナルに消費されるという経済構造そのものが共同体の解体と個の原子化したのを補正するの動き。「中間的なメディアによって結ばれる中間的な共同体」。

[fenethtool]

それは言い換えると、情報コンテンツは本質的には「商品」ではなく「贈与」だということである。

[d346prt]

確かに主役では無くなってきてるよね。/既存メディアが「終わらない」のを「変わらない」とすり替えるのも、そろそろ限界かも？

[beisyan]

検索しても「 2011年 新聞・テレビ消滅」しか見つからない。1年減らしてませんか？

[solailo]

『つねづね申し上げているように、「知性的」というのは、「おのれの知性の不調を勘定に入れることのできる能力」のことである。』

[surah]

マスメディアが自己の危機的状況を理解ができないのは自己批判ができないから。批判によってものごとの際と際を知り、それを促すことがマスメディアの役割。『ただし自分は除く』が通じなくなったということかと。

[wackiesrock]

これからの時代への指針

[sudochin]

小宇宙の「身近な我々」とﾅｼｮﾅﾙ規模な「大きな我々」の間の不在。中間が台頭したとき、それを広める（まとめる）のは誰??

[bonlife]

ミドルメディア、コンテナ

[chroju]

既存メディアの崩壊、情報の「コンテナ」部分の移行、反資本主義的たるミドルメディア時代／新聞屋さんは「新聞」屋じゃなくなることに生き残る道があるんだろう。

[RocRoc36]

この人は本当に損得なしの助け合い精神が好きなんだな。

[genbara-k]

ブロガーの“心意気”の話として咀嚼。（内田樹は、そういう「テーマ」を語れる人だ）

[papasling]

コンテンツの質を最終的に担保するのは、コンテンツ作成者の「受信者の知性と批評性」に対する敬意と信頼だと私は思う。 それは言い換えると、情報コンテンツは本質的には「商品」ではなく「贈与」だということ

[scrt8sh]

批評を得意とするが批評されることには抵抗する、という人のよう。組織でもそうならどこまでいっても人って奴は…なんちて／危機＝破棄以外の選択肢模索して気がついたら手詰まりですとかでもないのか

[andrewanderson]

俺もそう思う

[T_da]

『2010年　新聞・テレビ消滅』（佐々木俊尚、文春新書）もあわせて

[animate]

ミドルメディアが林立する時代は島宇宙化が社会問題になりそうだな

[toriatori]

タコツボ化したメディアが主流になるという話なのかな/最後の辺りで2ちゃんねるを思い出した

[katow]

情報も、贈与だ、とのこと