2012年に発表した『Imitation of life』が昨年アメリカの名門インディーレーベルDRAG CITYからリリースされ、一方では、ジム・オルーク(名盤『Eureka』はDRAG CITYからのリリース)をはじめとした様々なアーティストとのコラボレーションも盛んに行うなど、極めて個性的な活動を続ける近年の石橋英子。今年の1月には、ジムと山本達久とのインプロビゼーションユニット「カフカ鼾」としてもアルバム『okite』を発表したばかりだが、間髪入れずに自身のソロ作『car and freezer』が完成した。『Imitation of life』同様、おなじみとなった凄腕バンド「もう死んだ人たち」のメンバーが全面的に参加した本作は、間違いなく2014年を代表するであろう、実に素晴らしいポップスの傑作である。 そして、そんな作品に大きな貢献を果たしたのが、前野健太だ。『car and