凸版印刷は、電子出版向け新書体の開発に着手したと発表した。まず同社の「凸版明朝体」をもとにした本文用明朝体を今秋から提供。「凸版ゴシック体」がベースの本文用ゴシック体や、見出し用、欧文など2016年までに計5書体の提供開始を目指す。 本文用明朝体は、従来の印刷用書体が印刷工程による文字の太り(つぶれ)などを想定して細身に設計されていのに対し、電子端末での表示では太りがないことを考慮し、線の太さをデザインし直すという。また長文を縦組で表現した場合に最大の読み心地が得られるよう、デザインを改良するとしている。 関連記事 凸版、電子出版用のオリジナルフォント開発へ 電子出版コンテンツを読みやすくする新書体の開発に凸版が着手。2016年春までに5書体の提供を目指している。 0.75ミリ角・世界一小さい本、凸版印刷が製作に成功、販売も 0.75ミリ角と世界で一番小さい本「四季の草花」を凸版印刷が製作