未成年者の課金上限額は、昨年4月、グリーが自主的に定めたもの。昨年2月、GREEの「ドリランド」というカードバトルゲームで不正に大量のカードが複製された騒動を機に、ソーシャルゲームが持つ「射幸性」や、ネットオークションを介した「換金市場」の存在があらわになり、ソーシャルゲームの健全性が社会問題化したという背景がある。 「子どもが数十万円を使ってしまい、請求がきて困っている」といった相談も相次ぎ全国の消費生活センターなどに寄せられていたことから、グリーは健全化策の一環として、未成年者の課金上限額を「15歳以下のユーザーは月間5000円まで、16~19歳は月間1万円まで」としていた。この施策の一部が、昨年9月まで実施できていなかった。 ■「影響は限定的」と公表せず グリーによると、昨年9月6日、カスタマーサポート部門が利用実態を調査した際、未成年ユーザーの中に、上限金額を超えて決済している人が