『音響表現の歴史』-録音方式 エジソンのろう管やその後SP盤による蓄音機など機械式音響変換システムから電気音響の時代へ移行、1950年までには放送やレコード業界でテープレコーダーをマスターとする録音方式が確立された。また1958年には実用的なステレオディスクが出現し、現在に至るまでメディアは多々変わったものの基本的な再生環境は変わっていない。 すなわち左右2本のスピーカーによる左右の音と、スピーカー間の虚像(ファントムイメージ)再生である。過去には2本のマイクによるさまざまなステレオマイキングテクニックが試みられた。また、1本のマイク、又は複数のマイクロフォンをパンポットにより自由な場所に定位させる方式も一般的である。 ステレオパンポットの出力は、L=(cosθ)入力とR=(sinθ)入力で与えられる。θはパッンポットの位置角で0度は左側のみ、90度は右側のみを表す。 センター定位の場合、