TCPでは、信頼性のある通信を実現するために、相手にデータが届いたことを必ず確認するという手法を採用している。データを送信する場合、それに対する確認応答を受け取って始めて送信が完了したと判断するのである。 以下は、PC1からPC2に対して、TCPを使ってデータを送信する場合の通信のやりとりを示したものである。 TCPにおける基本的な通信形態 TCPでは、送信したパケットに対して必ず確認のための応答を送信することによって信頼性のある通信を実現している。 (1)送信するデータをTCPパケットに載せ(送信したデータにTCPヘッダを付加する)、それをIPパケットに載せてPC2あてに送信する。 (2)TCPパケットを受け取ると、データを受け取ったことを示すためにACKパケット(正確には、ACKフラグがオンになったTCPパケット)を送信する。ACKを受信して始めて、送信が正常に終了したことになる。 ま
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