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どうもはてなでは定期的に科学論が勃興するみたいで、らしいなあと思いつつ、せっかくなんだからぐるぐる回るのではなく、らせん状でもいいので前進できればな、と希望的観測を掲げてみます。 ところで科学論の中で進化論と双璧をなす誤解の二大巨頭といえば、トマス・クーンに端をなす「パラダイム論」でしょう。 たとえば日本の某批評家EAST氏は自称科学哲学出身らしいですが、このパラダイム論の典型的誤用である「何でも都合よく相対化ポストモダ〜ン」で突っ走っているようで、最近は見ていて痛々しいですね。 またEAST氏に限らず、科学批判や相対化の際にもっともよく使われる(そして間違えられる)議論だといってよいでしょう。 では本来的なパラダイム論はどのようなものであるか? 科学をパラダイムで捉えるとはどういうことか。 簡単にですが解説してみましょう。 まず、こちらによると クーンによれば、パラダイムとは次の2つの特
確か正月辺りに書く書く言っておきながら全然書いてなかったので。poohさんのこの記事にかこつけて書いておこうかな、と。 ※書き終わって痛感しましたが、やはり難しかったです。長いわりにまとまってないのでご注意ください。長いのだるい、という方は太字の部分とその周辺だけでも読んでもらえると嬉しいです。 なんで水伝? まず、このブログでニセ科学だとやはり水伝関係で話題に出されることが多いと思うので「なんで水伝?」という疑問があると思うのですが、単に言葉に(も)関する問題だったからです*1。元々科学哲学自体に興味があって(むしろ言語学より先に勉強し出した)疑似科学問題についても色々勉強や情報収集してましたし、水伝記事は一つのきっかけだったというか。 問題意識は色々だけれど で、肝心のニセ科学問題にコミットし続ける理由なんですけど、もちろん個々のニセ科学が引き起こす問題についても、ニセ科学が受け入れら
子どものころ、若かったころ、自分の目に映る母の姿は、なんとも保守的に見えた。 私は本を読むのが大好きだったし、父はよく本を読んでいたけど、母はほとんど読まなかった。読むのは、婦人雑誌や料理のレシピ本くらい。それも、自分が思春期になるころにはほとんど読まなかった。 私には読書を薦めるようなことを言うので、「お母さんは本読まないの?」と訊くと、「ちょっと読むともう目がチカチカして、頭痛がしちゃう」といつも答えるのだった。 また、母は私に比べると、漢字やちょっと凝った言い回しをあまり知らなかった。テレビのクイズ番組などを見ながら、「あー全然わかんないー、azumyはよく分かるわねぇ」と言っていた。雑学知識も、私のほうがよく知っていた。 母は生まれてから今に至るまで給料をもらう仕事をしたことがなく、ずっと専業主婦だった。何かにつけ「私は分からないわ」「私はダメだわ」「あなたはすごいわねぇ」と言い、
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