もうすぐ商店街の時代が来る。準備せよ 細野 助博/中央大学大学院公共政策研究科教授 専門分野 都市政策・公共政策 商店街に未来はないのか? 月に2回平均で、地方に出かけている。どこの目抜き通りもシャッター街化している、あるいはしつつある。この印象は、年に3万店ほど閉店していると商業統計に出ていることとも合致している。郊外型のメガモールや大型店舗に客を奪われ、少子化と高齢化の波をもろに受けにぎわいが失われ、折からの経済停滞が消費意欲に追い打ちをかける。だから全国有数の目抜き通り商店街であっても、朽ちかけたアーケードを修理したり、撤去したりする資金が手当てできない状況が続く。モータリゼーションや情報通信網の発達で移動力と情報収集力が格段とアップした消費者の選択眼は一層厳しくなっている。と同時に商店街自身も後継者不足や経営意欲減退などで反転攻勢の機会を逸しているケースが多い。商店街はこのまま朽ち